子供のための面会交流 そのハードルの高さについて考察 

日本の面会交流の実施状況について

子供がいる夫婦の離婚協議、離婚後の生活において、面会交流は大きなポイントの一つです。

 

 

厚生労働省が平成28年に実施した「全国ひとり親世帯等調査」では、面会交流の状況について以下の結果となっています。

 

◆面会交流の取り決めについて
 ・「取り決めをしている」

(母子世帯) 24.1 %
(父子世帯) 27.3 %

 

 ・取り決めをしていない理由

 (母子世帯)
  第1位…「相手と関わり合いたくない」 25.0%
  第2位…「取り決めをしなくても交流ができる」 18.9%
 (父子世帯)
  第1位…「取り決めをしなくても交流ができる」 29.1%
  第2位…「相手と関わり合いたくない」 18.4%

 ・離婚後、現在も面会交流を行っている

  (母子世帯)29.8%
  (父子世帯)45.5%

 ・面会交流の実施頻度 第1位

  (母子世帯)月1回以上2回未満 23.1%
  (父子世帯)月2回以上 21.1%

 ・現在面会交流を実施していない理由

 (母子世帯)
  第1位…「相手が面会交流を求めてこない」 13.5%
  第2位…「子どもが会いたがらない」 9.8%
 (父子世帯)
  第1位…「子どもが会いたがらない」 14.6%
  第2位…「相手が面会交流を求めてこない」 11.3%

 

日本の民法では、面会交流や養育費などについて、

子の利益を最も優先して定めなければならない

と謳われています。
この考えに基づき、離婚調停において、基本的には家庭裁判所から面会交流を勧められることとなります。

 

しかし、厚生労働省の調査のとおり、面会交流を行っている方は4割以下の状況です。
面会交流の取り決めをしない理由の上位にあるとおり、「相手と関わりあいたくない」から離婚となり、民法が謳う「子の利益」を優先できる状態にない方が多いと思われます。DVやモラハラが離婚の要因だとしたら尚更でしょう。

 

ネットやSNSで面会交流について検索しても、

・元パートナーに面会交流させずに済む方法
・元パートナーに面会交流させて後悔した件

といった書き込みが非常に多く、元パートナーと建設的に面会交流を進めていくことの難しさを感じられます。

管理人は、前妻との子と面会交流を行っていません。

私自身は、前妻との間に子供がいますが、面会交流は行っていません。

 

前妻との離婚協議の中で、面会交流は行わないと取り決め、公正証書を作成しました。
この取り決めをしたとき、子供にとって何が良いのか、非常に悩みました。

 

・限られた時間だけ会うことが本当に子供のためになるのか。。。
・子供はまだ小さく、父親との記憶はほとんど無いはず。会わない方が心の傷は浅いかも。。。
・お互いに新しいパートナーができたら、子供との面会はそこで終わるかも。。。
・でも子供には会いたい。。。

 

色々な思いが頭の中をぐるぐると回りました。
でも、なによりも大きかったのは、元パートナーと子供と面会交流をするために定期的に連絡を取り、関係を構築するのは無理だと思ったことです。

 

このことについては、色々と思われる方もいるかと思います。
離婚当時、周囲の方からも、本当にそれで良かったのか、子供に会いたくないのかとよく聞かれました。
しかし、どんな道を選ぼうとも、ベストかどうかなんてわかりません。
一般的には、離婚することになった時点で既にベストではなくなったわけですから。

 

大事なのは、選んだ道を曲げずに進んでいくこと。
それが、会わなくなった子供たちへの責任だと考えています。

面会交流を実施する時は、『子供のため』を最優先に

管理人自身は面会交流を実施しない選択をしましたが、
本サイトでご紹介しているおススメ書籍、『父親が子供とがっつり遊べる時期は何年もない』 を読み、子供との関わりについて考えていた時、ふと思いました。

 

面会交流をしている方は、こどもとがっつり遊べているのか。。。?

 

 

そこで、冒頭にお話しした通り、色々とネットやSNSを検索したのですが、残念ながら有意義な面会交流を実施している事例はほとんど見受けられませんでした。
しかし一部には、相手と毎日顔を合わせなくなってイライラが無くなり、良い距離感を保てているといった事例もありました

 

面会交流は子供のために実施した方が良いというのは正論ですが、やはり重要なのは、
子供のために、元パートナーとの信頼関係が築こうと思えるか
という点だと思います。
そのヴィジョンが見えないなら、見えるまでは面会交流は控えた方が良いかもしれません。

 

※私は面会交流を否定しているのではありません。
建設的な面会交流ができる状態かどうかを見極めたうえで、子供のために実施できる人が増えてほしいと願っています。

 

面会交流についての政府のガイドラインと、家庭裁判所のしおりのリンクをご案内します。
ぜひ参考にしてください。

 

政府広報オンライン:お子さんのためによく話し合っておきましょう「養育費」と「面会交流」

 

家庭裁判所:面会交流のしおり

 

 

特に、面会交流のしおりにあるように、面会交流をする側、される側ともに、子供のために、元パートナーへの配慮が必要だということをしっかりと認識することが大事だと思います。

 

 

面会交流の問題は、非常に深いと感じました。
今後も引き続き事例などを調べ、より良い道について掘り下げていきたいと思います。

 

 

 

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