離婚しても親子は親子 共同養育について
以前のブログで、
離婚した夫婦における面会交流の実施率の低さ、そのハードルの高さについて書きました。
離婚協議の渦中では、相手に対する冷静な感情は持ちづらく、また、財産分与や慰謝料、養育費などの金銭上の争いの最中のため、どうしても心はささくれ立ち、子供のためにどのように面会交流をしていくかを相手と建設的に話し合うのはとても難しい状況だと思います。
自分自身の離婚当時の状況を改めて振り返ってみても、やはり話し合うのは難しかったです。
以前のブログを書き終えてから、面会交流についての良い事例や、コミュニティはないかと調べていたところ、
『共同養育』を推進する『一般社団法人りむすび』の存在を知りました。
『りむすび』は、子連れ離婚の問題について、
別居前、別居中、離婚後のどんな時期でもサポートをしており、
また、女性側、男性側のどちらからの相談も対応しています。
子連れ離婚では、主に
『女性・・・子供を元夫に会わせたくない』
『男性・・・子供に会いたいのに会わせてもらえない』
という対立の構図が生まれます。
『りむすび』では男性、女性どちらのサポートもしているので、両者の気持ちを汲み取り、お互いの架け橋役になれるのだと思います。
代表のしばはし聡子さんは、ご自身も離婚を経験されています。
離婚後、はじめは元夫との面会交流に後ろ向きだったのですが、様々な経緯から元夫との面会交流を前向きにできるようになり、『共同養育』の大事さを実感したそうです。
しばはしさんのエピソードについては、日経DUALの下記インタビュー記事に詳しく載っていますのでぜひ読んでみてください。
※すべて読むには日経BPへの無料会員登録が必要になると思います。
「無料」ですのでご安心ください。
また、りむすびホームページ内の『代表プロフィール』や、ホームページ下部にリンクが貼られている『note』、『アメブロ』などからも、しばはしさんの離婚当時の状況や、りむすび設立に至るまでの思いが詳細に綴られています。
子連れ離婚をされている方、面会交流に悩んでいる方は絶対に読んだ方がいい内容です。
(ここではあえてこれらのリンクは貼っていません。りむすびのホームページは本当に隅々まで読んでほしいので、ぜひ上記URLのトップページから入って探してみてください。)
第三者サポートの重要性
私は本サイトの開設にあたり、友人や知人の離婚経験者にアンケートを実施しました。
(アンケート結果はこちら⇒離婚経験者は幸せになれる?アンケート結果(第1回))
アンケートの中で、離婚時や離婚後に利用したサービスについての質問内容に関する回答は以下の通りでした。
ほとんどの方が、第三者への相談サービスは利用したことがありませんでした。
かくいう私も、離婚した当時は弁護士や相談機関への相談はしませんでした。
離婚をするとき、ほとんどの方はこれからの生活のために、まずは金銭問題を最優先に考えると思います。
子供がいる方はもちろん子供の将来についても考えると思いますが、そこでも、『子供の将来のためのお金』が最重要課題になると思います。
そんな時に、離婚相談にお金を使うのはもったいないのではないか。。。
『相談したいとは思っても、できる限りお金は使いたくない』と思うのは、自然な流れだと思います。
しかし、離婚の渦中にいるときは、これまでの結婚生活が嘘のように、相手と敵対し、法的、事務的なやり取りの応酬となります。そんな中で、どんなに子供のことを考えても、冷静、適切な判断ができているとは(本人は思っていても)いえない状態になる可能性が非常に高いです。
そこで、大切な子供のため、将来をしっかりと考えるための相談にお金を使うことはとても価値のあることだと思います。
私は離婚にあたり、子供との面会交流をしない約束を妻と取り交わしました。
その当時は、自分たちの取り決めたことが正しいかどうかはわからなかったけど、一度決めたことは曲げないと誓い、現在に至っています。
過去には戻れませんので後悔はしていませんが、でももし、その当時に『りむすび』のような存在があって、子供のことを相談できていたら、より良い選択ができたかもしれない・・・と思います。
だから、この記事を読んでいただいている子連れ離婚した方で、面会交流を行っていない方、面会交流が子供のためになっていないと悩まれている方は、ぜひりむすびに一度相談してみてはいかがでしょうか。
なお、しばはしさんの著書『別れても二人で子育て』も出版されています。
本サイトでもご紹介していますので、↓興味のある方はどうぞ。
子持ち離婚者に読んでほしい『別れてもふたりで子育て』
りむすびが提唱する『共同養育』の考えが日本にも浸透し、『子供のための面会交流』が増えていくよう、今後もりむすびの活動を応援していきたいと思います。
最後に、りむすび代表のしばはし聡子さんは、私がこのサイトで最も発信したいテーマ、
『離婚経験者は、より一層幸せになれる権利がある』
を体現されている方だと思いました。
しばはしさんのエピソードには、離婚後の人生を幸せにするためのポイントが沢山あると感じましたので、また改めて綴りたいと思います。
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