男性側の本音が語られた貴重な1冊
この本では、男性の離婚経験者が、自身の離婚エピソードを語っています。
インタビュアー(著者)は、ご自身も離婚経験者であるライターの稲田豊史さん。
世の中の離婚エピソードは、大抵女性から発信されています。
・なぜ離婚することになったのか。
・相手とどんな生活をしていて、どんな気持ちだったか。
・どんなに悩み、そして決断したか。
・離婚後、人生をどのように歩んでいるのか。
一方、男性の発信は、離婚した事実のみを語るにとどまることが多いです。
離婚は、一般的に男性が加害者、女性が被害者であるパターンが多く、また、例え女性に非があった場合でも、離婚後の生活が苦しくなるのは大抵は女性のほうで、男性の発言は批判的に思われる可能性が高いことが、男性の発信を少なくしていると考えます。
実際私も、このホームページを立ち上げるまで、離婚した当時のことはできる限り話したくないと思っていました。
また、男性の友人、知り合いかから離婚の報告を受けたときも、ある程度のことは話しても、心の奥深くまでは話されないし、聞かない空気ができていました。
この本は、そんな男性側の本音を、女性からどう見られるかと言った忖度は一切なく、正直に綴られている、非常に貴重な1冊です。
登場した方々が語る様々な思いは、共感できるものもあれば、共感できないものもたくさんありました。
しかし、どの思いも、男はこういうこと考えるよなぁ。と納得いくもので、本当に正直に話しているなと思いました。
結婚相手、結婚生活に求めていたものと現実のギャップ。
結婚相手が変わっていくことへの違和感。
男の紛れもない本音が描かれています。
また、この本に登場した方々は皆、それぞれの結婚感や、幸せとはなんなのか、インタビューを通じて改めて考える機会になっていると感じました。
皆さんも離婚当時は自分のことで精いっぱいだったと思いますが、他の人のケースを知ることで、
ご自身の離婚の中に新たな発見、学びや、今後の人生に活かすべきものが見つかるかもしれません。
私は一つ、これからの結婚生活において、自分も、妻も、子供たちも、変化していくことを恐れず、楽しむ心を大事にしたいと、本を読んで改めて思いました。
【書籍版】
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【電子書籍版】(本のテーマ上、電子書籍版の方が良いかと思います。)
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